嘘の愛を口にする【完】


「意味がわからない…」


「……」


「なんで止めるの?嫌いなら勝手に出てかせればいいじゃない」


「……」


「お願いだから楽にさせて…」


「わかった」


「っ…」


「でも、これだけ渡しとく」


弘樹は鞄の中に手を入れゴソゴソとあさると小さな箱を渡した。

「何、これ…」


「誕生日プレゼント」


「っ…いらない」


「言っとくけど、浮気なんかしてないから」


「嘘」


「嘘じゃない、美織がみた女はプレゼント買いに行くときついて来てもらった女」


「他の女の人に選んでもらったプレゼントなんていらない」



「嫌な想いさせてごめん」


「じゃぁ、時計は?香水は?キスマークは?」


「落ち着けって!一つずつ話すから…」


「……」


「時計は本当に上司から貰った物だよ、香水は仕事場の女が引っ付いて来るから…女の匂いしたままだと美織が嫌がるとおもって…」


「キスマークは?」


「………多分、上司につれてかれたキャバクラで……」


「何回も行ってたんだ?」


「断れなくて…」


「ふーん?」


「やましい事はしてないから!」