嘘の愛を口にする【完】


午前2:00


ガチャガチャと玄関から鍵を指す音が聞こえた。


いつも起きていない時間だけど

今日は起きてた

眠れなかった

いや


いつも眠れなかったけど


今日はしっかり話さなきゃって思ったから起きてた。



廊下から足音が聞こえた


リビングの扉を開けてあたしをジッと見る弘樹


「お帰り」


「こんな時間まで起きて、どうしたんだよ」


「うん、変だよね」


「ま、まぁ…」


「ごめんね、こんな女で」


「は?」


「ごめんね、魅力が足りなくて」


「何いっ…「ごめんね、つまらない女で」て…」



「ごめんね…あなたの望むような女になれなくて…」


「どうしたんだよ」

弘樹はあたしの肩を触ろうとしたが


それを避けるようにしてあたしは立ち上がった。


「おやすみなさい」


そして逃げるかのように寝室へ入った。