林檎姫は恋をした。




『だから………私があなたを殺すの』


ビクッと体が反応する。

嫌だ……、まだ私は伝えてないの。


私は逃げ出すように走り出した。


『待ちなさいっ!白雪!!』


「痛っ!」


私の長い髪を掴んだ。

ねぇ、離して。今私は…………


ザキッ!


“伝えに行くの”


私は自慢だった黒くて長い髪を自ら………


切った。