林檎姫は恋をした。



……晴れた空を睨む。

全部が全部、憎くなってくる。


この世界もこの運命も……


「……姫………」


ただそう呟いて森を進んだ。

姫のところまではまだ…着かない。


多分、姫は俺に殺されることを覚悟してるんだろうな…

怯えるのを隠して、笑っているんだろうな……