涼「ニヤリ……一君ちゃんと本気出してね」

一「…あぁ涼麻もな」
僕と一君の木刀の音が響く、
中々決着がつかない


涼「総ちゃんも凄かったけど…一君も中々─

一「そろそろ終わらせるか」
一君は、一度腰の位置に木刀をしまった。

(居合いが来るか……)
涼「そうだね♪」
僕も構えに入った…
昨日の総ちゃんとの試合で研究し、
生み出した技──

総ちゃんの三段突きの別名〝平正眼〟
僕のは、その平正眼を逆にしたもの…

〝平晴眼 ヒラセイガン〟────


総「……!?あれって」

隊士1「沖田組長の三段突きじゃないか?」

隊士2「でも、構えが左だぞ!」

総「僕の三段突きの対になる構え……」

一「…!!面白い」

一(それにしても、涼麻は本当に男なのか?
先程から、男には見えない…)

涼「そりゃあ、どうも♪」


バシッ……
2つの音が響きわたった──

総「勝負は、引き分け!」
そう…木刀が両者とも割れていた