総「…その力って何なの?」


真「『相手から自分の存在を消す力』──」



原「おい………それって……」

土「チッ…あの馬鹿が…」

周りは、次第にざわめき出した。



真「そう……涼麻は、自分の力を使って
斎藤の記憶から自分の存在を消したんだ…」



近「何故、そのようなことを…」

真「斎藤は、涼麻に想いを寄せていた…
そして、涼麻も斎藤のことを好いていた…
けど、それは…けして許されない

斎藤の未来には、妻と子供がいる…
もしも、斎藤と涼麻が結ばれてしまったら
妻や子供がいないことになる…

それが、一番歴史に影響を及ぼすんだ─」


永「つまり、未来にも影響が
出るという事か……」


真「あれ?永倉って頭の中まで筋肉で
埋め尽くされていないんだな……意外だ」



永「おい!こら坂元弟!!真剣な雰囲気を
ぶち壊すんじゃねぇよ!!」