初めは、僕が産まれたときだった──
僕は、土方家の頭首の娘である母と
剣道で有名な坂元家からの婿養子である
父の子供だった。
代々土方家は、実権を握るために
様々なことを行ってきた…
その中の一つが、血の繋がりだった…
様々な部類の者の中からより優れた者との
交わりを繰り返し、その中でも
一番強い子を頭首にするといったものだった。
中には、鬼や物の怪との交わりを
得たものもいた…
そうしたことが幾年も続いた。
そうして、ある日土方家は
今までよりも遥かに
強い力を手に入れる方法を知った。
その方法こそが、〝花との契約〟だった…
花の持つ言葉の力を借り、時が来れば
花に自らの命を差し出す──
花との契約は、それ以降
一つの時代に一人のみ花の痣を持って
産まれてくる子に委ねられた……
起源は、室町時代初期あたりらしい…

