部屋に戻って僕は、久しぶりに
鞄の中を開けてあるものを取り出した…

涼「一君少しの間…外に
出ていてくれないかな?」

一「……何故だ?」

涼「…お願い」

一「……………わかった」


そう言って、一君は外に出てくれた…

僕は、鞄の中にずっと
入れっぱなしだったものに着替えた。

涼「これに袖を通すのも久しぶりだな…」


そう、僕が事故に合う日──
道着に着替えたあとに鞄の中に入れていた
高校の制服だった……



涼「これを着て話した方がいいよな…」

僕は、襖を開け廊下に出た……


一「涼麻……それは?」

涼「行こう…ニコッ」