バシャンッ
役人「早く捕まえろっ」
涼「………」
役人「全く手間をかけさせる…ただの
人斬りの分際で…行くぞ」
いーちゃんが……トラエラレタ
涼「…っう、…うっ……僕は、また
助けられないのか………」
僕の目から涙がこぼれる。
ボチャボチャッ…
着物が濡れて重い……
やっと岸にたどり着いて、僕は倒れ込んだ…
空には、僕の心とは裏腹に…雲一つない
星空が広がっていた……
「芹沢さんや梅さんのときみたいに…
僕は無力なのか……っ」
「例え…強い力を持っていても意味がない……
僕の裏は、危険で仲間まで
殺りかねない力だから……」
「いーちゃんを助けたい…
守りたい……僕が居るからいけないのか…
僕さえいなければ…誰も死なずに
済んだのか──」
「僕がいなければ…死ねば……」
カチャッ
僕は、小刀を抜き…
そして──
「これで誰も傷つかない……!!」
自分に刺そうとした…
しかし、刺せなかった……
「なんで僕は、弱いんだろう……
死にたいと思っているのに、
死ぬのが怖いなんて……」

