小さい頃は、無かった……

だけど、俺が9歳になったときに現れた

両親に痣について聞いたら、
かなり褒められた。

父「それは、お前がこの時代で一番強い
土方家の者という証だよ」

母「その花は、〝桜紅 サクラグレナイ〟
〝花香紋 カキョウモン〟のうちの2番目に
強いとされる紋よ…
歳三……貴方は、わたし達の誇りです。」


あの頃の俺は、何も知らずただ嬉しかった…
その痣が、一種の呪いだとは知らずに──


試衛館に通っている頃、俺は家の物置で、
ある本を見つけた。

それは、〝花香紋〟について
書かれたものだった……


それを読んでいくうちに、俺は
驚きと絶望を隠せなかった……