「あっ、さっきは荷物ありがとね」
僕は、先程子供に預けた荷物を
受け取りに行っていた。
「うんうん…それにしても、お兄ちゃん
不思議な風呂敷を持っているんだね」
「あぁ……これ?鞄って言うんだよ
西の国で使われている物なんだ」
「へぇ……凄いね」
ポンポンッ
急に肩を叩かれて、後ろを振り返ると…
「はぁ?貴方誰で……」
涼麻は、声をかけて来た主を見て
驚いた……
何故なら、浅葱色の羽織を
羽織っていたからだった──
それにしても、何故倒れないんだろう…
男の人に触れられているのに…
その彼は、襟まで伸びた茶髪の左側を
萌黄色の紐飾りで留めており…
紐飾りの先には、小さな四角い形をした
金属が付いていた…
そして、深い緑色の目を持っており
その目と同じ色をした着物を羽織の下に
着ていた。
身長は168cmの僕が見上げないと
いけないぐらい高かった。
そして、何より…
イケメンだった。
思わず見とれていると─
「どうかしたの?」
「……いえ」
新選組の羽織…となると、少なくとも
芹沢鴨が生きているかいないか…
彼は、一体誰なんだろう…
「沖田組長!!」
すると、同じく浅葱色の羽織を来た……
恐らくこの人の隊の隊士がやって来た…
ま、待って……今『沖田組長』って─
「…えぇ!沖田総司さんですか!?」
「そうだけど?何、君…僕のこと
知ってるのかな?」
「……えっと」
新選組小説あるあるだな……
「怪しいね♪まぁ屯所について来てよ
君、面白いしww」
「ぜ、ぜひ…喜んで!!」
新選組かぁ……彼に会えるかな…
僕が最も尊敬する彼に…
ま、待てよ…っうことは、
あいつもいるのか…

