「………ぁっ!………そこ……だめぇ…………。」

 

「へぇ~。ここがいいんだ~」

 



彼は手にさらに力を込める。

 





「………………痛いっ!痛いっ!痛いっ!」

 



あまりの痛みに私は、うつ伏せ状態から瞬時に飛び起きた。

 



「もう、ひどいよ……」

 

「お前が肩凝ってるのが悪りぃ!」

 



尖るような言葉を発し、片膝を立てて頭をかく彼は、中島大翔(ヒロト)。

暇を見つけては、なにかと私に絡んでくる。

授業をサボって、保健室で寝ている私にまで絡んでくるのは、どうかと思うが……。