この様子をあの頃の私が見ていたら、どんな反応をしていたかしら?
「馬鹿じゃないの?」って、馬鹿にされていたかも。
・・・過去の自分にまで馬鹿にされる私って・・・。
言ってて、悲しくなるわね。
「・・・くだらねぇ。俺はもう帰る。明日からの撮影、サボろうかな・・・」
ちょっと待ちなさい!!
「サボるなんて駄目よ。私の方が先輩なんだから、言うことを聞きなさい」
「・・・ちっ。めんどくせぇ」
「文句言わない!帰るならさっさと帰る!そして、また明日ね!」
「・・・おぅ」
最後の最後まで、ムカつくやつね。
どことなく、あすくに似ているなぁ・・・。
「私も帰ろうっと」
荷物が置いてあるスタジオに向かおうとすると。
・・・突然、目の前が回り始めた。


