プリンセス×プリンス




 ありますよ!


 ありますとも!



「ごめんなさい、鈴子さん。うちのあすくが・・・」



「朝美さんがあやまることはないわ。花林だって自覚がないみたいだし」



 ちょっ、マネージャー!?


 私今、自覚ありますって言ったわよね?



「自覚があるように思えないのよ」



 ・・・痛いところ、くるなぁ・・・。



「で?花林」


「・・・何?」



 顔が怖いよ、マネージャー。



「あなた、あすくくんのこと、好きなの?」



 ブッ!



 飲み物飲んでなくて、良かったよ。



 間違いなく、吹いていたもん。



「待ってください、鈴子さん」



 ・・・あすく?



 どうしたんだろう。