俺は、そんな令嬢を守る使用人役。 ・・・彼女を、俺が? 守る役? ・・・無理だろ。 理性が吹っ飛ぶ。 こんな可愛い子が近くにいるのに、 吹っ飛ばない方が可笑しいって。 「・・・変ですか?やっぱり私には似合いませんよね?」 似合いすぎているから、 俺は困っているんだ。 「・・・行くぞ。スタッフを待たせるつもりか」 自分の思いに気付かれないよう、 俺は冷たく言い放った。 ・・・彼女の手を、 しっかりつかんで。