プリンセス×プリンス




☆花林side☆


「「「お疲れ様でしたー」」」


「お疲れ様ー」


 はぁ、作り笑い疲れたー。


 今日もお疲れ、花林ちゃん。


「花林」


「あ、マネージャー」


「悪いんだけど、今日1人で帰れるかしら」


「大丈夫だよ?マネージャーは?」


「この後、あすくのマネージャーさんと会わないといけないの。本当は花林を1人で帰らせたくないんだけど・・・」


「どうして?」


 駆け出しのころ、よく私は1人で帰っていた。


 売れ始めてからは、マネージャーの呼んだ車で帰っていた。


 駆け出しのころに戻るだけ。


 それなのに・・・どうして?


「最近、過激なファンが増えているらしいの。特に多いのが、花林とあすくのファンね」


「私と、あすくの?」


 あの人にファンがいるんだ・・・。


 まぁあの人、外面は良いみたいだからね。


 声と顔は、まぁかっこいいし。


 それにモデル界のプリンス。


 ファンぐらいいるか。