プリンセス×プリンス





チュッ



 狭い部屋に響いた、小さなリップ音。




 って、きゃっ・・・!




「この後、ご飯でも行かねぇ?」



「・・・!
良いね!行こうよ」




 話し変えやがってぇ…!



 私の心臓、今どうなっているか教えてあげたいわ!



「この間良い店見つけたんだぜー。花鈴が好きそうな、夜景が綺麗なレストランをな」




「本当?行きたい!」



「じゃあ行くかー。勿論、花鈴のおごりな」




「えっ?何で私なの?普通、そういう時って、彼氏がおごるんでしょ?」



「俺たちを普通のカップルと同じにするな。
俺たちは俺たちのルールがあるんだよ」




「何それ!聞いてないんだけど?」



「当たり前だ。今教えたんだからな」