そして、レコーディングの日がやってきた。 「花鈴も上手くなったからな。自信持てよ?」 「うん!ありがとう」 「花林ちゃん、あすくくん。 準備出来たら言ってね?」 「僕は大丈夫です。花鈴は?」 「私も大丈夫です」 「そっか。じゃあ始めようか」 監督さんの合図で、スタッフさんが自分の位置につく。 前奏が流れ始めた。 私は息を吸い込み、歌いだした。