☆朝太side☆


「あーすた!」


 今日も俺のマネージャー・朝美は腕に絡みつく。


 お前は蛇かよ・・・。

「今日はねー、あの花林ちゃんとお仕事よー」


「花林?」


「何―?朝太知らないのー?花林ちゃんは、モデル界のプリンセスだよ?
女性向け超人気雑誌『スペシャル』の専属モデルさんで、花林っていう名前と誕生日しか知られていない、トップモデルだよー?」


 なんか、俺と似ている・・・。


「めっちゃ可愛いみたいよ?からかっちゃ駄目だからねー?
朝太は、あたしの朝太なんだから」


「はいはい」


 そして俺は、Sスタジオで花林に会った。


 Sスタジオは、『スペシャル』専門のスタジオ。

 『ギャラクシー』専門のGスタジオと、同じぐらいの


 広さだった。



「あすくくん、到着でーす」


「「「よろしくお願いしまーす」」」


「よろしくお願いしまーす」


 お茶を飲もうとすると、朝美が俺の服を引っ張ってきた。


「花林ちゃんに、挨拶しなさい」


「はぁ?何で俺が」