「それじゃあ聞いた人が病院送りになるぞ!」 ・・・それはひどくない? 「何でそんな音痴なんだ!音痴すぎて、思考停止したぞ!」 そこまで!? 「ちょっと聞いてろ。同じ歌歌うから」 「は、はい・・・」 立ち上がった朝太は、歌いだした。 うおおおおお!! 上手い!上手すぎ!! 澄んだ歌声が、部屋に響く。 澄んでいるだけじゃない。 なんでこんなに 切なそうに歌うのだろう。