プリンセス×プリンス






「お兄様ぁ!!」



「君太!?何でここにいるのよ!」



 朝美が驚いた声を出す。



 当たり前だな。





「受付の人が俺のファンでさ。通してって言ったら、すんなり通してくれたぜ?」




 大丈夫か、ここの受け付け。




「お兄様、正気?」




「あぁ。・・・ところで君太。お前どこからその情報手に入れた?」




「かりんとうが教えてくれたんだ。行って応援してやれって」




 花鈴・・・か。




 君太に教えるなんてな。




「俺は大丈夫だ。君太も俺みたいに守りたい女を早く作れよ?」




「えー、やだぁ。俺女興味ねぇもーん」





 お前はいくつだ、まったく。