☆朝太side☆




 花鈴が何事もなく退院した次の日。





 市内にある、でかいホテル。






「大丈夫、朝太?」




「あぁ。前の俺じゃねぇからな」




「・・・そうね。朝太は変わったわ。
でも驚いたわねぇ。まさかあの女の子が花鈴ちゃんだったなんて」




 ふぅと何故か溜息をつく朝美。



「俺も驚いた。でも、会えて良かった。そのために俺はモデルになってここまで上り詰めたんだからな」




「お疲れさま、朝太。頑張るのよ」




「おぅ!」




 ガッツポーズを作ると、ガチャっとノックもなしに人が入ってきて、



 俺に抱きついてきた。