プリンセス×プリンス





「今回は津川が教えてくれたからお前を助けてやれた。
でも、何回もこんなことが起こると、お前の身がもたない。

マスコミに全てを明かせば、こういうことが2度と起こらなくなると思ったんだ」



 朝太・・・。




「お前がまだ寝ている時に、朝美に相談した。
あいつは俺の双子の姉であり、マネージャーだから、マスコミに全てを話すとなると
迷惑をかけちまうからな。説明は必要だろ?」




「そうだね。・・・朝美さん、何て?」




「俺と花鈴さえ良ければ構わないって。
俺は良いんだ。お前を守りたいから。
・・・花鈴はどうしたい?」




 お前を守りたいって・・・。



 自然に言わないでよ。



 もしかして朝太って天然?



 狙っている風には見えないんだよなぁ。




「聞いているのか?」




「聞いてますよ。・・・私も構わないよ。あんな思いはしたくないから」




「じゃあ明後日。早いうちが良いからな。
じゃあ俺、朝美に連絡してくるから。安静にしていろよ?」




 病室を出て行く朝太。









 行動早っ!!