朝太はそれから静かに語りだした。 遥華テレビ社長であるお母さんとの話。 お兄さんとお姉さんとの話。 正直言って、ひどかった。 君太くん、優しいなぁ。 朝美さんも。 「これが俺が女嫌いになった理由。 君太もよくこんな俺についてきたよな。 俺が君太の立場だったら、どうしていただろうな」 「そうだね。君太くんもあの頃と変わったよ」 ますます朝太に似てきたし。 生意気になったわけも、わかるなぁ。