プリンセス×プリンス






『何があったの?私で良ければ聞くよ?』




 ・・・・この時の私は、可笑しかったと思う。




 普通、こんなこと聞かないよね。




 自分がピンチだって言うのに。




 でも、この2人を放っておくことが出来なかったんだ。





『・・・お前に何がわかる』




『へ?』




『俺らのこと知らねぇのに・・・軽々しく聞くなんて言うな!』





 いきなり目を開いたお兄さんは、乱暴に私のワイシャツのボタンを外し始めた。





『や、やめて!!』




『恨むなら自分を恨め。俺らの領域に勝手に土足で踏み込んだ自分自身をなぁ!!』




『い、嫌ああぁぁぁぁぁああ!!』