プリンセス×プリンス




 愛想良くすれば・・・か。


 その言葉、東堂に言ってほしいよね。


「じゃあねちーちゃん。私、そろそろ勉強しに行くから」


「そっか。頑張ってね、花鈴」


 私はちーちゃんに手を振り、職員室へと向かった。







 職員室には、東堂しかいなかった。


「おはよう」


「・・・はよ」


 ホント、愛想ないよねー。


 昨日会った、東堂朝美さんを見習ってほしいよねー。


「・・・僕は朝美とは違う」


 ですよねー。


 って、ええええええええ―――――――――――!?


 何で私の心の声を聞いているわけ!?


 エスパーかよ!


 私の周り、エスパー多いな・・・。


「そんなに大声出していたら、聞こえる。
それとも、それに気が付かないぐらい馬鹿なの?」


 声に出していました?私。


 しかも、なんか地味にけなされた?