プリンセス×プリンス






 すっと、肩に触れる生暖かい手。




 とんっ・・・とベッドに押し倒される。





『嫌・・・やめてください・・・』




 底知れぬ恐怖が私を襲う。





『良いね、その声。もっと俺に聞かせてよ』




『兄貴ぃ。僕にも聞かせてぇ?』




『あぁ、良いぜ。こっち来いよ』




 弟を呼んだお兄さんは、私の頬にキスをする。




『や・・・!』




『可愛い。もっと聞かせてもらおうっと』




 お兄さんの首にかかるダイヤモンドがきらりと光る。




『やめて!離して!!』