☆☆☆☆ 私はその時、中学3年生だった。 光輝高校の合格発表を聞いて、家に帰る途中だった。 『あ、君可愛いねー』 『僕らと遊ばない?』 突然話しかけてきた、2人の男。 背の高い方は、茶髪で鎖骨あたりにキラキラ光るダイヤモンドみたいなのがついたネックレスをしていた。 背の小さい方は、同じく茶髪にルビーみたいに赤く光る石がついたピアスをつけていた。 2人とも、顔はいいのに、かなりチャラい。 『ごめんなさい。急いでいますので』 こういう時はスルーするのが1番。