「流石花林だわ。・・・まだ家に着かないわ。
ゆっくり休みなさい。・・・花鈴」


「はーい。じゃあ、おやすみー」


 私は瞼を閉じ、意識を手放した・・・。






☆☆☆☆



「花鈴、あすくと会ったの!?」


 次の日、私は学校で、ちーちゃんに


 あすくのことを話した。


「まあね」


「どんな感じだった!?モデル界のプリンスだよ!?
やっぱり王子様みたいな感じなのかな!?」


「王子様ー?」


 あのわざとらしさ全開のチャラ男が?


「いやいや。あり得ないよー。
あんな奴が王子様なら、皆王子様だよー」


「花鈴って、本当、男嫌いだよねー。
可愛いんだから、もっと愛想良くすればいいのに」


「可愛くないよ、私は」

「可愛くなくちゃ、モデル界のプリンセスには
なれないよ」


「あれはたまたまだよ。
可愛いのは、私の服だもの」


「・・・花鈴って、天然?」


「ん?何か言った?」


「ううん。何でもないよ」