プリンセス×プリンス






「何もされていないか?津川とかに」




「うん。大丈夫だよ」




「なら良いや」




 ますます私を抱きしめる朝太。




 ちょっと苦しいけど、ほっとするよ。





 ・・・にしても。



 どうしてこんなに呼吸が荒いんだろう。




 そしてこの、震える声。




「朝太?どうしたの?」





「何がだ?」




「どうしてそんなに呼吸が荒いの?声も震えているよ?」





「あ?・・・気にするな」