プリンセス×プリンス






 あの~朝太さん?




 喜ぶのは勝手なんだけど、私の質問に答えてくれないの?







 すると、朝太は私を思い切り抱きしめてきた。




「無事で、良かった・・・!本当に・・・」




 耳に聞こえる甘い声と、荒い呼吸。




「朝太・・・?どうしたの?」




 朝太の体温に温められた私は、徐々に感覚を取り戻していく。





「好きだ・・・」




 へ?




「花鈴、好きだ。好きなんだ」




 朝太・・・。