プリンセス×プリンス






「かっこいい・・・!」




 ほら見ろ。イチコロだ。




 計算通りだな。








「朝太!」




 楽屋に行くと、朝美と君太が待機していた。




「どうだった?お兄様」




「このテレビ局内だ。場所は教えてくれねぇから、自分たちで探すぞ」




「うん!」



 君太が返事したところで、音楽が鳴った。




「あ、俺のケータイだ。何の用だ?」




「あたしのも鳴っているわ」




「うるせぇな。早く出ろよ」