「お兄様さ、かりんとうと同じ高校だろ?どこかあいつが行きそうな場所知らねぇのか?」
「学校での花鈴はあまり知らねぇんだ。
俺が花鈴にあすくってバレた次の日から俺は学校行っていねぇから」
「まぁお兄様ぐらい頭良いと行かなくても軽く満点とれるからね。
学校に行くより、仕事していた方がお兄様にあうしな」
我が弟ながらこいつは人を喜ばせるのが上手いな。
・・・ん?学校?
「君太・・・」
「ん?どうしたの?お兄様」
「サンキュっ!」
「へ?・・・あ、待ってよ!お兄様―――――!!」
君太の声を無視した俺は、光輝高校まで全力疾走した。


