プリンセス×プリンス






 えっと。どうしてこうなったのかしら?






 ・・・あ、そうだ私。





 津川彩さんにここに連れて来られたんだっけ?





 あれは確か、1時間前ぐらいだったかな・・・?
















「お疲れさま、花林。わたし、編集長さんとお話してくるから、先に車に行ってもらえるかしら?まわしてあるから」




「はーい!」




 いつも通りに『スペシャル』の撮影を終えた私は、下へ向かった。




「あの。花林さんですか?」




 突然、女の子に呼び止められたんだ。