『協力?』
『そう。実は俺、中学時代の友達にアイドルにならねぇか誘われたんだ。
俺の写真を勝手に事務所に送ったところ、受かったらしいんだ。
俺はアイドルになってお兄様と同じく女に復讐する。
許してくれるね?お兄様』
『・・・ああ、許すよ』
『じゃあね、お兄様。俺、お兄様に負けないほど有名になってやるから』
『頑張れよ、君太』
それ以来君太には会わなかった。
ごめんな、君太。
俺、復讐したいんだ。
俺は復讐するために生まれた人間。
人を愛することなんてしない。
人は傷つけ、傷つけられるために出会う。


