プリンセス×プリンス





 嬉しそうに微笑むお姉ちゃん。



「あたしっ、一生美鈴さんのファンですから!何があってもやめません!」



「ありがとう朝美さん。これからも妹をよろしくね」



「はい!朝太の彼女なんで、大切にさせていただきます!」



「もし花鈴と朝太くんが結婚したら、朝美さんはあたしの義理だけど妹になるのかぁ。
こんな生意気な妹より、朝美さんの方が良さそうだし」



 もしもしお姉ちゃん?



 よくもまぁ本人の前でべらべらと悪口を言えますねぇ。



 妹として、感心しちゃうなぁ。



「じゃあ、あたしはこれで。今度、一緒にお茶でも行こうよ。
色々聞いてみたいしさ」



「ええ!喜んで!!」



 朝美さん、嬉しそうだなぁ。



 まぁ、大ファンな人と会えるんだものね。



 嬉しいのは当たり前か。



「行くわよ花鈴。下でお母さん待っているんだから」



「はーい。じゃあね、朝美さん」



「花林ちゃん!待って!」