プリンセス×プリンス




「あ、朝太・・・?」



「・・・」



「どうしたの・・・?」



「・・・俺、今日帰るわ」



 へ?



「じゃ。ちゃんと飯食えよ?」



「わ、わかっているよ」




 私が掠れる声で返事をすると、朝太は寂しそうな表情のまま、



 部屋を出て行った。







 あんな寂しそうな朝太、初めて見た。



 いつも、自信満々なのに。



 さっきまで、いつも通りだったのに。






 私、何かしたかな?