恋とは、偶然と奇跡が織りなす、まったく埒外の科学。


それは弾けた光に似てる。


ときめきは光の欠片で、


思慕は欠片の集まりが落とすうららかな日だまり。


やがて熱源くらいに強まったら、それがきっと愛なんだとおもう。




でも熱はいつか冷めし、


光も消える。




失恋は鋭い刃だ。おとぎ話の世界みたいに簡単に光を粉々にする。


光はこころなのに。


きずつく。


ただれて、逆剥けて、痕になる。


涙も枯れるほど泣いたら顔まで変わる、性格も。


哀しいと恋しいが、哀しいと憎らしいに変容する。