だったらせめて、


あの人の無念だけは晴らさなければならない。


それが、俺にできる全ての恩返しだと思うから……。


それに、あの人の無念は俺だけでなく、あの最強Boysの無念でもあるはずだ。


そしてその無念を晴らすのも、


あの真っ直ぐと迷いのない、ヒカリに満ちた瞳をした、あの5人にしか晴らせないだろう。


それを見届けるまで、俺は決して正体を明かさない。


本当の俺に、あいつらと合わせる顔なんて……。


そして俺はまた空を見上げた。


このくすみのない青空を、


これから俺は嘘を重ねて汚していく。


ごめん……。


俺は心の中で呟いた。






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