優雅「……行ってこいよ、孝、」


優雅がそんな孝に静かに言い放つ。


孝「……なっ…」


そんな優雅の一言に、孝は振り返り眉間にシワを寄せる。


翔太「……今更俺たちに気遣ってんなよ」


孝「……っ」


光希「……いくら俺たちがもめてたって、どうしようもないじゃん?」


辰哉「結局は俺たちの問題じゃねぇし……」


孝の心中を察したように口を開く4人。


優雅「俺たちがどうあがこうと、海里が選んだのはお前だ、孝……」


そう、これは俺たちだけの問題じゃない。


最終的に決断するのは、他でもない海里だ。


優雅「約束……したんだろ?」


孝「…………」


翔太「海里、待ってるって言ってたじゃねぇか……」