――…ガンッ。


しかし孝により放たれたシュートは、リングにぶつかりゴールの外に弾き出された。


孝 「……クソ…ッ!!」


それと同時に全員の動きが止まる。


翔太「…孝」


光希「最近更に不調だね…」


孝「―…るせー」


地面に座り込み、ふてくされたように俯く孝。


汗が頬を伝い、地面に落ちる。


シュートを打たせれば、ほぼ得点を決める孝が唯一苦手とするもの…


それがこのレイアップシュート。


苦手とは言っても、他のシュートより決定率が低いだけで、


充分な実力を持っている。


しかし最強Boysのスコアラーとしては、影響が大きいのだ。