――――――――――――――――


――――――――――――



―――ｽﾞｻﾞｯ。


孝の放ったシュートが、迷うことなくリングをくぐり抜けた。


それは、完璧なレイアップシュート。


そして孝が地面を蹴り上げた時、確かにキラリと首にかけていたネックレスが光った。


まさに…孝と優太さんが重なるように……。


きっと、優太さんが来てくれたんだ―――。



ﾋﾟﾋﾟｨーｯ―――。


ネットを揺らしたボールが地面に落ちた瞬間、


試合終了のホイッスルが高く体育館に鳴り響いた―――。




―――――――――――――――



―――――――――