でも、そんな大好きなお兄ちゃんの大切な夢。


心から応援しようと思ったし、叶ってほしいと思っていた。


それなのに……。


バスケはまたもやあたしから1番大事だったお兄ちゃんを奪っていった。


それも、今度は…永遠に……。


辛くて…寂しくて……。


バスケなんて見たくもなかった。


それに、あたしは本当に孤独になった気がしたんだ。


泣いていても慰めてくれるお兄ちゃんはいなくて……。


辛いことも悲しいことも全て包み込んでくれた、お兄ちゃんの腕の中。


大きくて温かかったあの腕の中にはもう戻れない。


そう思っていたのに……。