辰哉「……ったく、またかよ‼︎」


学校での練習を切り上げ、いつものように屋外コートにやってきた俺たち。


コートのフェンス内に入った瞬間に目に入る、空き缶や紙くず、小石や枯葉……。


無惨に散らばるそれらを見て、俺たちはまた肩を落とす。


ここ最近、このような屋外コートへの嫌がらせが絶えなかった。


翔太「どうせ筑波だろ……」


優雅「毎日毎日、飽きないでよくやるよ……」


こんなコートを見た俺たちの反応は、怒りというよりは『呆れ』。


こんなくだらないことをして、俺たちの練習時間を潰そうとでも思ってるのだろうか……。


直接何かをしてくるわけでもない筑波に、俺たちの怒りは爆発寸前だった。