綾乃「……お呼びよ」


邪魔が入り少し不服そうな綾乃は、まだ怒りのオーラを放ったまま孝たちを睨む。


孝「……行くぞ」


今の綾乃たちに反抗しても無駄だと悟った5人は、


綾乃たち同様に不服そうな面持ちで顧問の元へ歩き出した。


全員、気をつけろとあたしに視線を送りながら……。


綾乃たちの言う切り札。


あたしにも何となくわかる気がした。


それは、あの5人の夢を叶えるために、決して触れてはならないもの。


綾乃「ちょうどいいわ。あんた、ちょっと顔かして」


案の定3人に呼ばれたあたしは、黙って綾乃の指示に従った。


3人の、おぞましいほどの嫉妬を感じながら……。






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