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放課後の体育館。


そこにはたくさんの部活が出入りし、それぞれの活動を行っている。


そんな生徒たちを、あたしはステージに座りながら、ぼんやりと眺めていた。


しかし、どんなに意識しないようにしても、


自然と視線がステージに一番近いバスケコートに集まってしまう。


汗だくになりながら、真剣ながらも楽しそうに瞳を輝かせてコートを走る5人。


こいつらは、心からバスケが好きなんだと、見ているだけで伝わってくる。


『羨ましい』


素直にそう思った。


そんな5人に対し、あたしは心のどこかで、


お兄ちゃんを奪ってしまったバスケを憎んでいるのだ……。