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夏も本番に入り始め、体育館の気温も上昇し、


大会まで後2週間となった頃。


桜庭高校の体育館には、激しくボールを奪い合う音と、擦過音が響いていた。


そんなプレーを繰り出す選手の熱気で、更に体育館の気温が上昇していく。


そのせいで選手を見ているマネージャーの首筋にですら、汗の雫が流れていた。


そんな中、更に汗だくの選手たちは、


ただ一つのボールを追いかけ、駆け回っている。


辰哉の放ったレイアップシュートがネットを揺らした瞬間、


タイマーが0を刻み、終了のホイッスルが鳴ったーー。