海里 「それに、一緒にいたのにさ……」


そう言うと、海里はニヤリと口角を持ち上げた。





そう、俺たちと海里の出逢いは入学当初……―――。


名門、桜庭高校の部活を覗きに来ていた時だった。


その時、俺たちは初めて間近であの人のプレーを見たんだ。


そう、俺たちの憧れであり、目標であり、夢であるあの人に―――。


そしてその憧れであるあの人の一番近くで、あの人のプレーを支える一人の少女に……。


俺たちは出逢った。