―――――――――――――


――――――――――





『俺は成宮優太の妹だよ―――』






光希 「え……?」


海里の一言は、


俺たちの世界を一瞬にしてフリーズさせた。


海里 「俺の本名は成宮海里。だいたい気づいてんだろ? 瞳なんてまんま同じなんだし……」


海里はダルそうに頭を掻きながら、チラッと俺たちを見た。


ちょっと待てよ……。


妹って、あの海里か……?


急な展開に、頭がついていかない俺たち。


確かに、黒髪をなびかせる海里を見た瞬間、


どこかで見たことあるような、懐かしい感じとともに、何か急性に惹き付けられた。


でも俺たちが昔から知る海里は、


黒髪をなびかせる清楚な少女でも、こんな無愛想な不良でもない。