急に蓮があたしの体に凭れ掛かって
 きた。

 寝息をスーッと立てる。

 えっ?寝てるのー!?
 嘘・・・でしょ?

 また、授業に行けないじゃん・・・。
 もー、蓮ー。
 起きてよーーーーー。

 ってか、蓮、寝すぎ・・・
 よくそんなに寝ていられるよね?

 そんなに寝不足なの?
 夜更かしするんだったら、勉強の時間に
 費やしたらどうなのよー・・・・。

 耳を澄ますと、屋上に入る扉の音が聞こえた。

 「・・・あのー、倉本さん?」

 「あ、平田くん・・・何?どうかした?」

 そこには、平田くんが立っていた。

 「あの・・・今、来てほしいんだけど・・・
  生徒会室に、ダメ?」

 そう聞かれたときに、後ろからかすかに
 声が聞こえた。

 「やだ」って言う声が・・・
 たぶんそれは、蓮だ。
 蓮が小さい声で言っている。